過去スレを見ていたら、タイヤ選びの転機となる出来事が、2017年から2018年の年末年始に起きています。ぼくがロードバイクに乗り始めたのは2011年からです。それから6年の間、一番多く使って来たのは、VittoriaのRubino Pro3です。値段が手頃というのもありますが、性能的にも不満はなく、メインタイヤとして使って来ました。ただRubino Pro3一辺倒というわけでもなくて、複数台のバイクを持っていたので、他のタイヤも試したりしていました。メーカーごとの個性があるというのは当時も理解していましたが、その時点では、バイクの用途によって使い分ければいいという認識でした。白黒はっきりさせるとか、優劣を付けるという発想はなかったのです。
京都市山科区と大津市の間に、牛尾観音(牛尾山法厳寺)という寺があります。その寺に行く道がヒルクライムコースとして使えます。谷沿いを走ります。緩急の変化があり、最大で15%くらいです。途中舗装していない広場があって、その広場から寺の参道が始まります。この参道は、距離は短いものの、勾配のきつさは暗峠以上です。
過去スレから抜粋します。まずは2017年の年末です。
◆イタリアのタマちゃんさん
フラットバー化したNCR700で牛尾観音へ。
参道にたどり着くまではウォーミングアップのつもりで軽く流します。ところどころ路面が濡れています。勾配的にはアウターロー(38T×23T)で全然問題ないのですが、濡れている区間で舗装が赤くコーティングしてあるところでダンシングすると後輪が空転しました。バランスを崩して足着き。再度乗ろうとしましたが、後輪がスリップして乗れません。仕方ないので赤いコーティングが途切れるところまで押して歩きました。その後フロントをインナーにして、シッティングで後輪にトラクションを掛けましたが、濡れた路面の赤いコーティングではやはりスリップします。昨シーズンはこんなことはなかったです。今後輪はRubino Pro3の25Cが付いています。昨シーズンはそういえばコンチネンタルのグランプリ(※Grand Prix4000S2ではなく、普通のGrand Prix)だったはず。タイヤの差としか考えられません。
Rubino Proがマンホール等の金属面で滑りやすいのは前から認識していましたが、コーティング舗装は、アスファルトよりは滑らかとはいえ多少のザラザラはあるので大丈夫だと思っていました。これは検証の必要があります。
参道までなんとかたどり着き、距離480m、標高差84mのタイムアタックです。タイムは4分19秒。平均出力は252Wで全然だめでした。
フルパワーを掛けると前輪が浮きます。なのでフルパワーを掛けられないのです。勾配がきついところは、ドロップハンドルの方がはるかに楽です。それと路面がうっすらと濡れている箇所ではリアのトラクションが怪しい感じ。参道に着く前のスリップしたことがトラウマになっている感じもします。ドライ路面や、濡れていてもアスファルト舗装ならグリップは全然問題ないのですが。
2017/12/28 12:07 [1740-3062]

◆イタリアのタマちゃんさん
ディスクブレーキ・ロードで、本日2回目の牛尾観音へ。下りでのディスクブレーキの効きを検証する意味もありますが、それよりも午前のNCR700での後輪スリップが、Rubino Pro3の性能(限界)によるものかどうかを確認したかったのです。Zeniumに付いているのはミシュランのリチオン2 25Cです。普及価格帯で、格としてはRubino Pro3よりも下になると思います。トレッドパターンは似ていて、中央部がスリック、サイドに軽くパターンが入っています。
路面が乾いてきて、濡れている範囲が狭くなっていました。なのでイコール・コンディションとは言えません。あえて路面が濡れている部分を選んで走りました。リチオン2もダンシングでは後輪が空転しました。ただシッティングでは空転なしでした。午前と午後で路面状態が変わってきているというのを考慮しても、ウェットグリップはリチオン2の方が上だという気がします。
昨シーズンは、雪が残っていて滑ったというのはあっても、雨で路面が濡れていて滑ったという記憶がないのです。コンチネンタルと性格が似たシュワルベのタイヤで次回は試してみます。
参道からのタイムアタックは、4分16秒でした。午前より3秒短縮。疲れも残っているので妥当なところでしょう。これくらいの勾配になるとドロップハンドルの方が楽です。ギア比は34T×28Tで、NCR700よりもだいぶ高いのですが、前輪が浮き上がりにくいので、ダンシングで踏み込めます。昨シーズンの勘はだいぶ取り戻した感じです。下りはずっとブレーキレバーを握った状態になりますが、フラットバーのブレーキレバーと比べても、ブレーキをかける指の負担は少ないです。
2017/12/28 18:26 [1740-3063]

◆イタリアのタマちゃんさん
昨日のRubino Pro3の後輪スリップは、ちょっとしたショックでした。もちろん絶対的なグリップの高いタイヤではありません。でもそこそこのドライグリップと、ウェットでもグリップが極端に低下しないのは気に入っていました。硬さもちょうどいいくらいで、何より丈夫でパンクしにくく、長持ちします。
昨日のスリップはいろいろな条件が重なっていて、そうした条件が全部揃うことは少ないのかもしれません。まず舗装です。アスファルトの上にコーティングしたようになっています。素材は道路に横断歩道等の表示をするときの材料だと思います。たしかにアスファルトと比べれば滑りやすいので、普通に道路を走っているときに注意はします。それに加えて水です。ウェットコンディションということです。コーティング舗装は、ウェットになるとさらに滑りやすくなります。これも織り込み済みです。なので雨の日には特に注意します。コーティング舗装の上で急ブレーキは避けたい。なので、雨の日はスピードを控えめにします。コーティング舗装が滑りやすいという認識はもともと持っているのです。どんなタイヤでも、多少の違いはあれ、滑りやすくなります。なので注意して走るということです。
今回の問題は、注意して走るだけではどうしようもない事態だったということです。もうひとつの条件として坂の勾配が加わります。きついところで15%ほどですが、シッティングで十分荷重をかけてもスリップするようでは、どうしようもありません。この条件に遭遇しない人には関係ないのですが、乗ったまま登れるかどうかというのは、山登りをする人にとっては絶対条件です。
NCR700の後輪タイヤをシュワルベDuranoに交換しました。しばらくこれで様子をみます。
2017/12/29 19:33 [1740-3066]
そして年明けにSchwalbe Duranoで牛尾観音にチャレンジ。
◆イタリアのタマちゃんさん
Rubino Pro3、破れたり。
午後は、クロスバイク化したNCR700で牛尾観音へ。基本曇りなのですが、ときおり晴れ間があったり、小雨が降ったり、雪が舞ったりと落ち着かない天気です。牛尾観音へ登る道は濡れています。タイヤの性能を見るにはいいチャンスです。タイヤは前後ともシュワルベのDurano、25C。
勾配のきつい部分がほぼコーティング舗装に対応しています。ギアはアウター×ローに固定。ギア比1.65です。コーティング舗装にさしかかるとほとんどダンシングです。でもリアは滑りません。すべての区間を難なくクリア。
昨シーズンもコンチネンタル・グランプリを履いていてリアがスリップした記憶がないので、たとえウェットでも、滑らないのが普通なのだと思います。となると前回滑ったヴィットリアのRubino Pro3やミシュランのリチオン2(ダンシング時)は、水準に達していないということになります。ドイツ工業の底力を見る思いです。コンチネンタルとシュワルベはともにドイツのメーカーです。性能的に目指すものが同じというだけでなく、乗り味も似ています。
ただこの比較が極めて限定された条件によるものだということは確認しておく必要があります。普通に乗っている分には、ウェットグリップの差には気づきません。濡れたコーティング舗装で、15%勾配を登らなければならないという条件が、差を浮かび上がらせたのです。ほとんどの人はこんな条件で乗ったりはしないでしょう。
この性能差をどう受け止めるべきか。Rubino Pro3がただちにダメなタイヤということにはなりません。ただ使う場面は制限する必要があります。牛尾観音を登るバイクには、Rubino Pro3は履かせられません。
2018/1/3 19:42 [1740-3075]
◆イタリアのタマちゃんさん
Racing3に付けているパナレーサーRace Lのウェット性能を確かめるために、牛尾観音へ。
RidleyからRacing3を外して、NCR700に取り付けます(リアのみ)。トレッドは完全なスリックですが、トレッドパターンよりもコンパウンドの質の方が効いてくるような気がします。Race Lの柔らかめのコンパウンドは有利に働くはずです。
結果ですが、シッティングでは問題なかったのですが、ダンシングでアウトでした。スリップして思わず足を着いてしまいました。コーティング舗装で、うっすら濡れている程度のところはクリアできますが、水の膜ができているところは滑りました。体感的なウェット性能は、リチオン2よりは若干上かなというレベルです。
こうなってくるとRace Lと似た乗り味のミシュランのPro4とかPowerシリーズを試さないといけないのですが、それらを持ってないんですよね。
牛尾観音へ登る道は、参道の部分も含めて、本来はロードバイク向きのコースではないです。ほとんど舗装されているとはいえ、荒れている部分もあるし、木の枝が落ちていたりするし、砂利敷きの部分もあるし、参道は枕木を並べた舗装だし、ということで、「純」レース用タイヤで行くようなところではないです。なのでぼくは、レース用タイヤだったら丈夫なものを選びますし、パンクしても惜しくないような安タイヤを選びます。そういう選択基準からすると、ミシュランの高級タイヤは入ってこないのです。もちろんパヴェを走るわけですから、ミシュランも見た目よりは丈夫だとは思いますが。
いずれにしてもドイツ系が圧勝です。シュワルベDuranoはいいタイヤかもしれません。というか今のところコンチネンタルのグランプリと遜色ないです。 今買うと安いです。
Schwalbe Durano RaceGuard Dual Compound 2279円
(※リンク切れ 削除)
午後は、Duranoに付け替えたZeniumで東山コースへ。空気圧は6.5ですが、ちょっと固めです。グリップは全然問題なしです。
メタルパッドは、レバーに力を入れた時にたまに音鳴りがします。もう少し慣らしが必要なようです。
2018/1/5 19:20 [1740-3082]

ここまでが牛尾観音を舞台にしたウェットグリップ性能の話です。それから3ヶ月ほどしてまた別のタイヤのインプレを書き込んでいます。PanaracerのRACE L Evo3と、HutchinsonのFusion5です。
◆イタリアのタマちゃんさん
NCR700に付けているRacing3のタイヤを、パナレーサー RACE L Evo 3からHutchinson Fusion 5 Performanceに換えました。
まずはRACE L Evo 3の感想から。距離的には3000㎞くらい走ったかなと思います。距離の正確な記録は残していません。パンクは一度もなし。まだ走れますが、サイドの表面がめくれてきているのと、だいぶすり減ってきたので交換することにしました。このタイヤを購入したきっかけは、軽量タイヤということでα→EOSさんが勧めてくれたことです。最初は、今まで慣れてきたルビノプロ3やグランプリとの違いに戸惑いました。ロードノイズが少なくて微振動も少ないのですが、全体としてふわっとした感じでした。空気圧の設定がシビアです。高いと跳ねるし、低いと腰がなくなります。7気圧がベストでした。それでもルビノプロ3やグランプリと比べると乗り味の違いはあります。でもそれは乗っているうちに慣れました。最近はほとんど違和感はなかったです。軽量タイヤということでパンクの心配はありましたが、結局杞憂でした。暗峠のパヴェも走っていますし、荒れた路面を普通に走っても問題なかったです。
さてFusion 5 Performanceです。これも軽量タイヤです。23Cで200g。今1本2600円で買えるので、乗ってみて納得できればスペアを買い置きするつもりです。まだ乗っていません。今日は取り付けのみです。タイヤは嵌めやすかったです。リムとビートのラインもそろっていて、精度は良さそうです。
2018/4/26 20:53 [1740-3313]
Hutchinson Fusion5のインプレがこれ。
◆イタリアのタマちゃんさん
Hutchinson Fusion 5 Performanceのインプレです。場所は山中越えと小関越え。走行距離は約30㎞です。
23Cで空気圧は7.0気圧に設定しました。ゴムは柔らかめ。なのでミシュランのタイプを想像していました、その想像はいい意味で当たりでもあり、いい意味ではずれでもありました。
柔らかめのトレッドのためか、吸い付くようなグリップ感があります。これはミシュランの良質なタイヤに似たグリップ感です。ロードノイズは少なめですが、ミシュランほど静かではありません。吸い付くといっても、粘り付くというほどではなく、ハンドルの切り返しも自然な印象です。しっとりと落ち着いたグリップと言ったらいいでしょうか。それにも関わらず、漕ぎ出しの重さは感じられません。走行中も23Cはやっぱり軽快だなと思わせてくれるほどの軽さでした。
ただミシュランのコピーでないことは、走ってすぐにわかります。段差を越えるときの振動の処理の仕方が違うのです。タイヤにコシがあります。コンチネンタルのグランプリに似ています。ゴムの柔らかさゆえに、グリップ感はミシュランですが、振動の処理はコンチネンタルです。硬質な乗り心地ですが、きちんと空気のバネは効かせていて、大きな段差もこなせます。路面の凹凸が連続するところでも、それなりに路面の凹凸に反応はしますが、ダンピングが効いているのでタイヤの接地は失われていません。荒れた路面の下りでブレーキをかけてもブレーキ力にロスがなく、きっちり効きます。
今日の乗った限りでは、ミシュランとコンチネンタルを良い所取りしたタイヤだと感じました。ウェットグリップはまだ試していません。牛尾観音のウェットコースをこなせれば、無敵と言えるでしょう。ただゴムの摩耗は早いかもしれません。登りでかなりトラクションをかけていたとはいえ、リアタイヤはゴムの「バリ」がすでに削られてなくなっていました。3000㎞走れれば十分なのですが。
2018/4/28 16:42 [1740-3317]
Rubino Pro3を積極的に選ぶという動機は、この時点で失われています。こうして、メインタイヤだったRubino Pro3の呪縛から逃れることが出来たとも言えます。タイヤ選びでの自分の基準が一旦リセットされ、より自由にいろいろなタイヤを試せるようになったわけです。


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